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【噂はホント?】インプラントをしてもMRIは受けられる?
「インプラントをしているとMRI検査が受けられなくなるらしい」といった噂を耳にしたことがある方はいるかもしれません。しかし、実際はMRI検査を受けられるケースがあります。この記事では、インプラントをしているとMRI検査ができないと言われる理由、もしインプラントを理由にMRI検査を断られた場合の対応について、詳しく解説します。
インプラント治療をするとMRI検査ができないと言われる理由
インプラント体というパーツを使う治療方法であるため、MRI検査に影響すると言われています。その理由について詳しく見ていきましょう。
MRI検査の仕組み
MRIの正式名称は「Magnetic Resonance Imaging」です。その名の通り、強力な磁場を発生させて、内臓の画像を撮影するための検査方法です。ガンの検査でも多く利用されており、耳にしたことがある方は多いでしょう。
MRI検査では、磁石と電波によって体内を撮影する方式が採用されています。X線による被ばくがなく、CT検査よりも鮮明に撮影できる点がメリットです。一方で、デメリットとして挙げられるのが、大きな音が発生する点、検査に15~45分という長い時間がかかる点です。
インプラント治療とも関わることですが、金属類を身につけていると検査に悪影響が出てしまいます。そのため、ペースメーカーや人工内耳などの医療機器を使用している方は、MRI検査が受けられません。以下で、さらに詳しく解説していきます。
インプラントがMRIに与える影響
MRI検査装置が発生させる磁場と金属は相性が悪いとされています。そのため、検査の際には必ず金属製のものを体から外す必要があります。
それでは、インプラントをしているとMRI検査ができないのでしょうか。結論を先に申し上げれば、インプラント治療を受けていてもMRI検査は受けられます。インプラント治療の多くはMRI検査を受けても問題がない素材を使っているからです。「インプラントをしているとMRIができない」という噂が広まった理由としては、次に挙げる点が考えられます。
一般的に金属は、磁場に入ると高温を発生する性質があります。MRI検査装置は、強力な磁石と電波によって磁場を発生させる仕組みであるため、体内に金属があることで過電流が起こり、発熱します。そのため、ペースメーカーや人工内耳などの金属部品を使った医療機器を利用している場合は、MRI検査を受けることができないのです。
これが、インプラント治療にも当てはまると判断する人がいるために、インプラントをしているとMRI検査が受けられないという噂になったのではないでしょうか。インプラントが金属製で、磁場の影響によって発熱した場合、熱傷や骨との結合が弱まる可能性が考えられます。ただし、あくまで可能性があるというだけで、必ずこのような事態になるわけではありません。
インプラント治療をするとMRI検査ができない?
インプラント治療を受けていてもMRI検査を受けることは可能です。しかし、影響が懸念されるケースもあるため、事前に医師に相談することをおすすめします。
MRI検査ができない一般的なケース
一般的に、MRI検査が受けられないとされるのは、ペースメーカーや人工内耳などの医療機器を体内に埋め込んでいる場合です。装着した機器を取り外すことができないため、いたしかたありません。その他にも入れ墨やアートメーク、マスカラがやけどの原因になることがあり、注意が必要です。
また、インプラント治療と直接の関係はありませんが、狭い空間が苦手な方は検査がとても難しくなってしまいます。閉鎖的な空間の中に、15~45分間じっと動かずにいることに耐えられない人もいるそうです。
インプラントへのMRIの影響
インプラント治療は、インプラント体という金属のパーツと顎の骨を結合させる治療ですが、インプラント体に用いる素材はほとんどが純チタンやチタン合金となっています。チタンは非磁性体といって磁石にくっつかない素材であるため、MRIが発生させる磁場に直接反応することがありません。
チタンが磁場の影響を受けないかどうかを研究した結果によれば、温度上昇は最高でも0.5℃で、熱傷のリスクはなく、インプラント体と骨との結合障害も起こらないとされています。チタンは人体との親和性が高く、インプラント体に使用すると顎の骨との結合もしやすいのが特徴です。そのため、世界中のインプラントメーカーで主流となっている素材であり、ほとんどの医院・クリニックでもチタン製インプラントを採用しています。
ただし、あまりにも治療費の安い格安インプラント治療などでは、マイナーなメーカー製のインプラントを使用している場合などもありますので、十分な注意が必要です。認可を受けていない可能性があるような場合は、安全性の面でも不安が残ります。併せてご注意ください。
CT検査は大丈夫?
CT検査とは、レントゲン検査と同じくX線を放射して画像を得る検査のことです。CT検査は3次元で画像を撮影できる点が特徴で、インプラントをしている、していないは影響しません。インプラント治療を受ける前の検査でも、歯科用のCT装置を利用しているぐらいです。
X線を使っているため、放射線による被ばくが心配かもしれませんが、使用するのはごく微量にとどまります。人材に影響がないレベルでの放射線しか使用しないため、心配には及びません。また、撮影の際には、放射線を遮断する特殊な素材でできたエプロンなどを使用します。
もしMRIやCT検査を断られたら
一般的なチタン製のインプラントであれば、何の問題もなくMRI検査を受けていただけますが、万が一、インプラントを理由に検査を断られるような場合はどうすればいいのでしょうか。
チタン素材であることを確認する
MRI検査が受けられない理由は、金属が磁場の影響を受けるためです。一方、磁場の影響を受けないチタンであれば、インプラントをしていてもMRI検査を受けても何の問題もないということになります。
万が一、インプラント治療を受けていることを理由にして、MRI検査を断られるような場合は、使用しているインプラントがチタン製であることを医師に伝えてください。チタンは歯科治療だけでなく、さまざまな形で医療にも利用されていますので、高い信頼性があります。
何かしらの証明が必要とされる場合は、インプラントに関する情報提供書を用意するとよいでしょう。そのためにも、インプラント治療を受ける際には、担当歯科医(歯科インプラント治療担当医)から自分のインプラントに関する情報提供書をもらっておくことをおすすめします。
自分のインプラントがチタン製であるかどうか分からない場合は、歯科医師に相談してください。ほとんどのインプラント治療でチタン製のインプラント体が使用されているとはいえ、一部のインプラントはMRI検査を受けられないことも事実です。情報提供書がない場合などは、自分の記憶だけに頼らずに、歯科医師への相談を怠らないようにしてください。
インプラントを外す必要性は低い
インプラント体そのものはチタン製でも、上部構造である人工歯に金属が含まれている可能性がある場合は、上部構造だけを外してMRI検査を受けることが可能です。検査の後に、再度歯科医院で上部構造を装着してもらえばよいわけですが、通常であればそこまでするケースは稀でしょう。
あまりにも患者の負担が大きいため、現実的ではないと言えます。もちろん、顎に埋入したインプラント体は取り外すことができませんので、誤解のないようにしてください。あくまでも、上部構造であれば、取り外しもできるということです。
医師に相談を
信頼できる歯科医院で、きちんとしたメーカー製のインプラントを使用している場合、MRI検査を受けていただいても問題はありません。ただし、上記でも説明したように、自分のインプラントがチタン製であるかどうかが分からない場合、あるいは格安インプラントを利用している場合は、注意が必要となります。
緊急を要さないMRI検査であれば、かかりつけの歯科医師に相談することをおすすめします。また、これからインプラント治療を受けるのであれば、ぜひ治療実績が豊富な医師がいる歯科医院を選んで、きちんとした保証やサポートが受けられるメーカー製のインプラントを使用してください。費用の安さだけで選んでしまうと、今回紹介したMRI検査が受けられなくなるといった、思わぬデメリットに遭遇してしまうかもしれません。
まとめ
MRI検査時のインプラントの危険性は、ほぼ無視できるレベルであることが分かりました。わずかながらでも、画像への影響や発熱の可能性があるため、こうした噂が立ったのではないでしょうか。しかしながらMRI検査ができなくなるという心配はありませんので、安心してインプラント治療を検討してください。
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